関戸 昭子 さん

始めに移住してきた時の印象を教えてください。

関戸さん(夫) : 当時、妻はまだ仕事をしていたので、私が先に金浦に移住しました。元気に「こんにちは!」とあいさつをしてくれる子どもたちの笑顔がとても良い印象として残っています。

関戸さん : 私は、退職後に既に移住をしていた夫を追って、雪がしんしんと降っている真冬の日に金浦駅に降り立ったんです。夕方近くだったので、真っ暗でものすごく寒い日でした。新居に向かう途中に立ち寄ったお店の方から「あら金浦にようこそ」と言われて、心がぱあーっと明るくなって、身体があったかくなったのを覚えています。長い出稼ぎからやっと秋田に戻れた感じがしました。

どうして移住先をにかほ市に決めたんですか?

関戸さん : 2人で山と海があるところを求めて、沖縄から北海道まで全国を探しましたが、どこもそんなに差がなかったんですよね。私も夫も雪が降るところの出身なので、終の棲家は冬に雪が降るところがいいなあとなって、それなら北の方に鳥海山があるじゃないって。やっぱり鳥海山だよねって、2人とも心のどこかで最初から決めていたような気がします。他の土地をいろいろ見たら、秋田の良さが際立ってきたという感じです。

引っ越しするにあたって心配したことはなんでしたか?

関戸さん(夫) : 私は楽しみの方が大きく、来てみたらいいことばかりでした。

関戸さん : 秋田弁がわからない夫のことが心配でした。今でも通訳が必要な時もあります。また、知人に秋田に住むって言ったら、「ちょっとどうすんの病院」って言われこともあります。でも、私がこちらに来てから救急車で運ばれたことがあるんですよ。その時の救急隊員や病院のスタッフの対応が早く、都会とは大違い。しかもみんな親切で。本当に良い印象ばかりです。

住んでの感想はどうですか?

関戸さん : とにかくみんなが優しい。なんかウェルカムって感じで、拒否反応がないっていうか。私はよそに行って初めて秋田の良さに気づき秋田サイコー!と思ったんですよね。

不便なところはなんですか?

関戸さん : 電車です。1本乗り遅れて秋田市に泊まったことがあります。あとは全部便利だと思います。人口が少ないだけで都会がそのままスライドしてきている感じです。

喫茶店を始めた経緯を教えてください。

関戸さん : 金浦駅にある図書館こぴあの帰りにお茶が飲めたりする場所が欲しいなって友人と話をしていたら、「自分で始めたら?」と言って、空き家を探してくれました。それから創業塾と商工会による創業計画の作成支援を受けて、市の補助金を活用し、今年5月に開店しました。コーヒーは趣味で大好きだったこともあり、淹れているのがまず楽しい。それでいろんな人が来てしゃべっているのが楽しいし。周りの人はいつも心配してくれて、昼に人が並んでいてよかったね」とか。この喫茶店を始めて何だかわくわくしているのね。自分が本当にやりたいことが見つかって良かったって。

最近、三金バザールも始めましたよね?

関戸さん : 元々、友人たちと身の丈でカンボジアの小学校に井戸を贈っていました。秋田でも続けて7基目を贈れたらいいなと思ってバザールを始めました。バザールは毎月第3金曜日に開催予定で、6月19日の1回目では、ポスターを見て書き損じたハガキを持ってきてくれた人がたくさん訪れて、近隣の方々から、「たくさん人が来てよかったね」、「みんな待っていたよ」とか言ってもらえました。

最後ににかほ市の皆さんに伝えたいことをお願いします。

関戸さん(夫) : 野菜や魚、空気に水と口に入るものがとにかく美味しい。地元の人がいろいろとアドバイスをくれるし、助けてくれる人と環境がここにはある。

関戸さん : 自分たちを受け入れてくれていることに対する感謝の気持ちととにかく「にかほが大好き!」と伝えたい。好きにさせてくれたのはここの人達。にかほ市を終の棲家にして大正解!

これからもわくわくする毎日を過ごせるといいですね。今日はありがとうございました。

 

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【にかほ市広報(令和2年8月1日号)より】

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